◉知っておきたい写真の基本。
ブログの自己紹介にも書いてますが、
私は長年、北海道札幌で
広告写真のプロカメラマンとして写真に携わってきました。
昔は写真を撮ることは、簡単なことではありませんでした。
カメラは高価で、フィルムを使って撮影してプリントすると、
それなりにお金のかかる事でした。
今では、デジタル化してスマホでも気楽に写真を楽しめる時代になりました。
しかし、その反面『写真が上手になりたい』と言う声も聞きます。
そこで、写真の基本について、分かりやすく
何回かに分けて書いてみたいと思います。
写真は人生を写す?
写真はある意味、その人の人生そのものです。
どんな所へ行き、どんな人と出会って、何を感じたか。。
それを記録したものが写真です。
私が生まれてどんな子供時代を過ごして来たのか。。
それを写真で記録してくれたのが母でした。
父と母が結婚したとき、当時は高価だったカメラを
親戚からプレゼントされました。
(大卒公務員の月給が5〜6千円の時代に、6000円のカメラ)

現在みたいに気楽に撮れるようなカメラではありませんでした。
縦型の二眼レフで大きくて、フィルムも35mmではなく
6×6判という大きいサイズで正方形でした。
母が亡くなった今でも、そのカメラは今でも私の宝物です。
デジタル写真の楽しみ方。
近年、デジカメが普及して、誰でも簡単に安価に
きれいに撮影できるようになりました。
デジカメだけでなく、スマートホンの普及と性能向上で、
ますます気軽に撮影できるようになってます。
バイクツーリングで写真を撮る人も多いと思います。
写真の楽しみ方は人それぞれだと思います。
- ・スナップ的に自分の日常で感じたものを撮影する。
- ・一眼カメラを買って、本格的に技術を勉強して撮影する。
- ・カメラは持たずにスマホで撮影する。
撮影する目的としては、
- ・フェイスブックやツイッターなど、SNSで投稿するため。
- ・感動した風景を、他の人に見せるため。
- ・写真コンテストなどに応募するため。
- ・旅行の記録を残すため。
- ・自分の日常の記録を残すため。
- ・とにかく、写真が好きだから。
楽しみ方、目的は人それぞれなので、
自由に写真を楽しみたいものです。
まず、写真を楽しむのに大事なことがあります。
それは、感動する心・写真を楽しむ心です。
きれいな風景を見て『凄い!きれい!』と感動する心。
美味しいものを食べて『美味しい!素晴らしい!』と感激する気持ち。
技術より知識より、
この心がいちばん大事なので、忘れないようにしましょう。
知っておくとデジタル写真が楽しくなる?
カメラが良ければ、良い写真が撮れるの?
写真の画素数などの、カメラの性能のクオリティだけで言うと、
カメラが良ければ高画質な写真が撮れます。
画素数ですとか、ピクセル(pixels)とか解像度という言葉を
よく聞くと思いますが、画素数とピクセルは同じ意味です。
簡単に言うと、1500万画素(15.0メガピクセル)は
1枚の写真の中に、1500万個の点(ドット)があるということです。
つまり、点が1500万個集まって一枚の写真を作ってるのです。
ピクセルとはドットの最小単位です。
画素=ピクセル=ドットだと思ってください。
解像度とは、写真のきめ細かさや滑らかさに関係します。
1インチ平方にドットが何個あるか?
解像度は『dpi』で表わします。
300dpi は1インチの正方形の中に、300個の点があるということです。
つまり、画素数も解像度も数字が大きい方が、
きめ細かく、高画質のきれいな画像になるのです。
ただ、気をつけなければならないのは、
画素数が大きい方が必ずしもきれいに精彩に写るとは限りません。
撮像素子(光を受光するセンサー)つまり、
フィルムに相当する光を受けるセンサーの大きさも関係してきます。
撮像素子はイメージセンサーのことで、CMOSとCCDがあります。

センサーの大きさは、35mmフルサイズとか
APS-C・1.5型・1.0型・1/2.3型などさまざまなサイズがあります。
単純に言うと、大きなセンサーの方が解像度は良いです。
ただ、センサーが大きくて画総数が大きければ、
高画質とは限らない、と言うことも知っておいてください。
センサーの大きさと画総数のバランスもあるからです。
矛盾したようなことを書いてますが、
私も光学的なことは詳しくは分からないので、
そんなもんだ、と覚えておくだけで良いと思います。
しかし、写真の要素はそれだけではありません。
次回は、写真の要素についてです。